感慨のないくらいに

 古い知り合いの女性から、毎日だいたい午後6時頃、電話がかかってくる。タイミングが良く、今の所、ほぼ全ての電話に出ている。今日聞いたのは、いちご狩りに行ってきたということ。70個ほど食べたという。そんなに、と少し思う。昨日は父に電話したという。僕のことだけでなく、単に父と話したいという気持ちもあると、最近分かった。
 段々と、変なことを言う割合が減ってきた。僕の言ったことに相槌を打ち、そこから話を進める。会話をちゃんとしているという感じがする。

 会社の帰り、鳥居みゆきのDVDを買おうをするが、売れきれていた。そんなに人気があったのか、と驚く。

 藤枝に行ったときのメモを、少しずつ起こしている。それは、夢日記を書くことと同じくらい不自然で、消耗すること。まだ覚えているので、書くことに意味があるように思えないが、覚えているうちじゃないと書けないこと。夢日記と同じくらい、鮮明にその時のことを思い出させるもの。