2008-01-01から1年間の記事一覧

あっという間

昨日が仕事納めでした。今の会社に入って、3回目の忘年会がありました。一年目はテンションが上がりすぎて周りから心配されるくらい、開放感と達成感がありました。二年目はひどい風邪をひいていて、どしゃぶりの雨に降られ、半ばヤケになって飲んでいまし…

Yさんのこと

今の会社に入ってずっとお世話になっていた、別の会社の人が、先週末で辞めた。その人と僕が関わる仕事はもちろんの事、同じ部屋で働いていたので、部屋の事を色々と教えてくれたり、僕(の会社)がやりづらい事も代わりに気前よく、気さくにやってくれたり…

・・・的温かさについて

土曜日に、今日の仕事が、8時までに終わったら、あの韓国料理屋に行ってみよう、と思った。あの韓国料理屋とは、大学の先生に連れられて、過去に1度だけ行ったことのある場所で、インターネットで前もって調べていた。 仕事はちょうど8時に終わったので、…

星の光

一年以上昔の思い出も、昨日一昨日の思い出も、どちらも過去のことだから、ほんの少し前のことのようにも思えるし、すごく昔のことのようにも思える。どちらも同じじゃないか、と昨日の夜家に帰ってきて思った。 昨日一昨日は何故か夜空を何度も見た気がする…

思うに別れて思わぬに添う

周りを見る限りでは、10人校正者がいれば、女性が8人くらいのような気がする。女性では、気の強いタイプとマイペースなタイプに、男性では、偏屈なタイプと純粋なタイプに分かれるような気がする。ずっと校正をやってるんですか、と、年上の男性の校正者…

絶え間なく

人の言う通りのものを作っても意味がない、自分が好きでやってるんだから、自分の思うとおりのものを作らないと意味がない、とその人は言いました。改めてはっきり言われると、心の空いた部分が埋められる気がしました。 小説をやっていることに引け目を感じ…

どうなっても

もうどうなってもいいや、と彼女は言った。どうなってもいい、というのは、すごくいいことが起ってほしい、さもなくば、もう終わりにしたい、ということだと思った。 今日は主に彼女は、体の不調を話していた。自分で自分を助けようとしない人は誰も助けられ…

簡単な理由

最近はテレホンカードがなかったから電話しなかった、と母は言った。 何か思う所があって電話がないのか、と思っていたので、そんな理由、と思ったけれど、本当の所は分からない。 彼女の、本当か嘘か分からない話を聞いたりしていて、何故か、彼女が一番話…

もう少し大きな

もう少し大きい折りたたみ傘はないのか、という話になった。あまりに最小限すぎるのではないか、と。それに、出来れば、濡れたまましまうのは避けたい、という話になった。嫌なにおいが付くのが嫌、と、二つの問題があった。傘の形は変わらない、ということ…

そんなうさぎないよー

街角で女子高生が、自由の眼鏡、と言い、すぐに、自由の女神、といいなおしていた。そんなうさぎないよー、そんなうさぎないよー、と父娘が楽しそうに歌っている声が聞こえてきた。自転車に乗っている女性の被っている白い帽子が風でとれて、後ろの荷台に落…

配置の妙

明日、会社で、もう一人見送ることになる。これで、12人目。同じ会社の人ではないが、一年間、同じ一つの仕事をやってきた。彼女はかわいいような、コミカルなような、写真の入れ方をする。雑貨の一つ一つが、楽しそうに、生きているように見える。他の人…

七つ道具

『蛍光ペン』は、最近はノック式のものが出ていて、いちいち蓋をしなくてもいいし、蓋をなくす心配もない。替えのカートリッジも売っていて、僕は、ブルー・ピンク・イエロー・グリーン・オレンジの五つがケースに入ったのを持ち歩いている。 使い勝手がいい…

長く続いていること

長く続いていること、といえば、なんだろうか。家族との付き合いは、当り前だけれど、長い。兵庫にも、大阪にも、高知にも、家族はいる。 今の仕事は、初めて2年が経った。2ヶ月間だけ一緒だった、僕に仕事の引継ぎをしてくれた人の夢を見た。彼は愛用のマ…

ある芸人2

その人は実際に生で見ると、テレビで見るより華奢で小さかった。出て来てしばらく、じっと黙って立っていた。名前を呼ぶ声や、かわいい、とか、愛してるよ、という声が起こっていた。2分くらいはそうやっていて、突然スイッチが入った。舞台に立ち続けてい…

間違える自由のないことについて

間違えたい、間違えたい、と思いながら仕事をし、帰りに具体的に間違えたいことを想像しようとしたが、中々いいアイデアが浮かばない。間違えつつ、自分に損することがほとんどないこと、と(身勝手なことを)思うけれど、中々思いつかない。後は、人に迷惑…

煙草という曖昧で本気なもの

煙草の排斥に、違和感を覚えるのは、残業しないことが正しい、ということにも似ているし、健康であることが正しい、というのは、その通りといえばその通りだけれど、もっと大事なこともある、と反発したくなるような気もし、何か、健康至上主義には、自分さ…

仕事の流儀

会社の上司が、紙面のレイアウトのことで、怒っていた。この割付の意図が全然分かっていない、と言い、解説もしながら、レイアウトを全てやり直した。見比べると、やはり違う。限られたスペース、決められた文字と写真を使って、デザインをする。不自由な条…

どうして黙るの?というおそろしい言葉について

自分が話せなくなるときはどういうときだろう、ということを久しぶりに少し考えた。何かを話した方がいい、ということは分かるのに、全く言葉が出てこないときがある。そういうとき、僕は、何かを話したとしても、その言葉が全て跳ね返される、全く響かない…

苦しみと感謝

1日、1日過ぎていくのが早い。お盆休みの時間が、一年の半分くらいのようだ。 心は苦しみと、感謝の中にある。 短編小説を書いてみようとしている。 欲張らずに、まっすぐ書いて、足りなかったら、後から書き足せばいい。 良い幻が、少しずつ見え始めている…

眠っている時に見る夢を物語にしようとすること

自分の普段の生活からかけ離れている何かがあり、それがどういうことなのか分からない、けれど筋はある。その筋にも、破綻している所や、理解できない所があるとしても、筋があるだけで、それは何かを思わせる。何かを思わせる、というのは、それがリアルに…

幸せな家庭

人として、自分が何をやってこれだだろうか、と思い返す。もうちょっとでやっと、スタート地点に立てる、というくらいで、まだマイナスの中にいると感じる。マイナスの中にいる今のとき、感謝することを大事にしたい。 自分が何を望んでいるか、と考えて、幸…

ある左投手

その投手は、幾つものギャップを持っている。一つは、体があれだけ大きいのに、球速があれだけ遅いこと。一つは、あれだけ大胆なフォームなのに、球速があれだけ遅いこと。一つは、体があれだけ大きくて大胆なフォームなのに、コントロールがとても良いこと…

大差のない時代(簡単なことが見えない時代)と考えると

誰でもできるようになる、ということは、トップがずば抜けて優れる、ということが起こりにくくなる、ということを考えると、劇的な英雄を求めるのは苦しいし、天才を求めるのは苦しいし、短期間で大きな達成をする、ということも、求めるのは苦しい。そうな…

風を送る

辞めていく人に言える言葉を、僕は持っていない。暗い感じでも、悲しい感じでもない辞め方だ。でも、明るいとも言えない。彼を批判することには意味がないし、かといって手放しで賛成も出来ない。出来るだけそっと離れていくこと、お互いに次のことに集中で…

煙草

どこかの喫茶店で、O先生と、S先生と、私も含めたその先生たちの教え子が、軽い夕食を食べ、一息ついていた。S先生と私は、煙草を吸った。O先生は吸わなかった。君は、夕食の後に煙草を吸うことにしたんだな、とO先生は言い、私は何か言おうとしたが、それを…

試験

ある良い集まりから帰る途中、駅のホームでベンチに座って首をひねっていると、隣のおばちゃんに、「首が痛いの?」と言われた。はい、ちょっと。ハンカチ貸して。いまもっていないです(と警戒して嘘をつく私)。 おばちゃんはかばんからハンカチを取り出し…

太陽の塔体験

昨日、太陽の塔を初めて見る。駅前から見る。大きい。中央口から公園に入る。広場越しに見る。すごい。デジタルカメラを構える。そこに映る姿は全然違う。全然だめだ。直接見る。やっぱり全然違う。近付いていく。すごい。違うのは解っているけど、写真をい…

14

「感じは掴めてきましたか」 左隣で、岡本さんの声が聞こえ、目が覚めた。 真っすぐ顔を上げたら、紅い眩しさがあって、薄くしか開いていなかった目をもっと薄めた。 膝の上に、トートバッグが載せられた。それを見るのは、それほど眩しくなかった。 「そろ…

透明な人違い

おつかれさまです、と駅で声を掛けられる。男性が二人。どこかで見たことのあるような、大学で一緒だった、音楽をやっている人だったのかもしれないが、やはり見たことのない二人に、今日も一緒だったと、いう感じに話し掛けられ、どこまでですか、塚口まで…

ウィンブルドンが終わって、感情的なこと。

今日は、フェデラー疲れが残っていて、喪に服しているみたいな心境だった。あれほど人を応援したのは、何年ぶりか。深夜に一人で、力を入れてテレビを見ていた。昨年の二人(ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル)の情況で、ぎりぎりフェデラーの勝利…