2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

好みが激しい

一日中、同じ曲が頭で流れている。 薄い紙で指を切って…… でもうるさくは感じない。 自分の声が鳴っているよりは、ずっと静か。 校正の精度が一番高いときは、楽しんでやっている時。 これまで気負ってやったり、力を抜いてやったり、心の持ち様を、色々と試…

林を抜けて、舗装された道の上を歩いていくと、左手に白い煙が上がっているのが見えた。その煙を見上げて、丘を登っていき、登り切る時には、煙を見下ろすようになっていた。 山の麓にある、街の姿が見えた。高い建物はなく、ところどころに森のような緑の固…

青年

帰りの電車で見事に座って、うとうととしていたら、左側から圧力を感じる、そのうち、肩に重みを感じる、ふと見たら、青年が眠っていた。青年なので、特に嬉しくはない。が、青年の感じは、それほど悪くはない。が、すぐに立ち上がって最寄の駅で降りる。い…

匂いと問題

無意識的にしろ、意識的にしろ、どういうつもりでその匂いを感じているか、ということが、その匂いの印象にとって、大事かもしれない。 食べるつもり、身に付けるつもり、そこへ行くつもり、その人に会うつもり、などなど……。その問題には、それがどういう問…

ある上司

その人は、驚くほど、感情の気といったものを発しない。 感情を表に出さない、という感じではない。 むしろその正反対に見える。 怒るときは激しく怒る。笑うときは豪快に笑う。 けれど、悲しんだり、喜んだりは、あまり表に出さない。 怒るとか、笑うは、乾…

寓話

先週末に注文して、郵便振込みで代金を支払った本が、今日届いた。 わくわくして封を開けた。 初めて小説を買ったときに似ているけれど、でももっと重みがあった。この本は、今までの読書体験をいったん全て脇において、改めて初心で読みたいという感じだっ…

懐かしい場所

一昨日、卒業した大学を訪ねた。そこに行くのは一年ぶりになる。一番馴染みのある場所には、中々足が向かない。 職員さん、書店の方と話す。一番馴染みのある場所にはまだ行っていないことを話すと、なんとなく納得される。何処を見ても、懐かしい、と思う。…

暑苦しくて、眠りの世界から少しずれた、という感じに目が覚めた。自分の汗の匂いがした。体全体が熱く湿っていて、気持ち悪かった。うつ伏せのまま、両手で布団を押すようにして、手に力の入ったまま眠っていたようだった。 まだ眠り足りないと思ったけれど…

Tanto

今日は早めに仕事が終わり、下宿近くのイタリア料理屋『Tanto』へ。 えびのスパゲティがおいしいと聞いたので、信じてそれのトマトソースを注文する。 セットにしたので最初にサラダ。オリジナルのドレッシングをかける。けっこうな量がある。 スパゲティは…

手間をかける

昨日、真夜中にバスに乗り、外灯のない暗闇の山道を行き、隣に座っている北野武さんに、「何故こんな所にいる? 早く帰った方がいい」と言われる。僕はお金を渡してなんとか連れていってもらおうとするが、受け取ってもらえない。こんな所というのが、どんな…

昨日眠った部屋に戻り、隅に置いてあった自分のトートバッグを持って、公夫さんについていった。部屋の奥の襖を開けて出て、その同じような部屋も越えて廊下に出て、右に曲がり、階段を登っていった。階段の途中で緩やかに九十度に右に曲がった。その部分だ…