2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

公夫さんが戻ってきて、「またせてしまってごめんね」と言った。 部屋を見回すことに飽きてからは、俯いて床の毛混のカーペットの幾何学模様を眺めたり、壁の木目や、細長い鳥を十字に交差させた紋様の天井を仰いでみたり、置いてあるものをじっと見つめたり…

近いようで遠いところ、遠いようで近いところ

弱いけど正しいことに近いことをしている人が、強くなるよりも、悪いことでも、強くやっている人が、善いことをしはじめることの方が、正しい道に入るのに近いように感じる。弱いというのは、影響を受けるとか、考え込んでしまうとか、怠けてしまう、という…

一文字でも一生に一度なら

暖かな、を、温かな、としただけで、喜ばれたのだった。

欲は悪いものではない、ということを考えるときに、欲望、という言葉を思い浮かべても、あまりすっとしなかったけれど、意欲、という言葉を思い浮かべたら、すっと入ってきた気がする。

夢を10個

今日も一日仕事。両方のこめかみが痛い。土日とひたすら眠ったせいのような気がする。夢を10個ほど見た。眠る。眠る。

意識が戻ってきて、眠ったという実感があって、まだ目を瞑っている時に、まぶたの裏に自宅の寝室の壁を想像して見ていた。右半身が布団に着いているから、窓側ではなくて壁の方が見えている気になっていた。いつもと比べて布団と枕が少し硬い、という感覚が…

喜びの感度

空腹は最高のソースとか、疲労は最高の枕とか、そういうのが良く分かる。最近はそんな、食べるとか眠るとかしか考えていない気もするし、そんな体のことを一切考えていないような気もする。人と直接会うことがとても大事な気もするし、会っても会わなくても…

体を揺すられて、目が覚めた。僕の体と一緒に、ベッドも少し揺れていた。まだ意識が半分以上夢の中にいる。肩に触れている手は、男の人のものだ。黒いシルエットが、父だと分かる。ちょっと、こっちに来て、と父は言う。僕は言われるままに、ベッドから起き…