ある左投手

その投手は、幾つものギャップを持っている。一つは、体があれだけ大きいのに、球速があれだけ遅いこと。一つは、あれだけ大胆なフォームなのに、球速があれだけ遅いこと。一つは、体があれだけ大きくて大胆なフォームなのに、コントロールがとても良いこと。一つは、あれだけ豪快な体なのに、うねうねとした柔らかいフォームで投げること。彼は133km/hくらいと、126km/hくらいのストレートを投げ分ける。調子のいいとき、彼は落ちる変化球を巧みに使い、不思議な力で、ギャップだらけのストレートで、空振りを取ることが出来る。なんというか、わけがわからなくなる時がある。きっとバッターもそうだろう。おもわず笑顔になってしまう。

今日の試合は見ていないけれど、そんな感じだったのかどうか。
200勝、おめでとうございます。