一つ一つ、ゆっくりと

有名であるし、インターネットの世界でも、検索すればあちこちで見つかる、マザー・テレサの『あなたの中の最良のものを』を、最近読むことが多い。


人は不合理、非論理、利己的です
気にすることなく、人を愛しなさい
あなたが善を行なうと
利己的な目的でそれをしたと
言われるでしょう
気にすることなく、善を行ないなさい
目的を達しようとするとき
邪魔立てする人に出会うでしょう
気にすることなく、やり遂げなさい
善い行ないをしても、
おそらく次の日には忘れられるでしょう
気にすることなく、し続けなさい
あなたの正直さと誠実さとが、あなたを
傷つけるでしょう
気にすることなく正直で、
誠実であり続けなさい
あなたが作り上げたものが、
壊されるでしょう
気にすることなく、作り続けなさい
助けた相手から、恩知らずの仕打ちを
受けるでしょう
気にすることなく、助け続けなさい
あなたの中の最良のものを、
世に与えなさい
けり返されるかもしれません
でも、気にすることなく、最良のものを
与え続けなさい
最後に振り返ると、あなたにもわかるはず
結局は、全てあなたと内なる神との間の
ことなのです
あなたと他の人の間であったことは
一度もなかったのです


マザー・テレサが、その活動の参考にしたといわれる聖サンフランチェスコの『聖サンフランチェスコの祈り』も読むことが多い。


わたしを あなたの平和の道具として お使いください
憎しみのあるところに 愛を
争いのあるところに ゆるしを
分裂のあるところに 一致を
疑いのあるところに 信仰を
誤りのあるところに 真理を
絶望のあるところに 希望を
闇に 光を
悲しみのあるところに よろこびを
もたらすものとしてください
慰められるよりは 慰めることを
理解されるよりは 理解することを
愛されるよりは 愛することを
わたしが 求めますように
わたしたちは 与えるから 受け
ゆるすから ゆるされ
自分を捨てて 死に
永遠の生命を いただくのですから


マザー・テレサが、20年以上前に日本に来たとき、記者たちに、書くことについて語った言葉について、考えることが多い。


『〜何かを書かれるのでしたら、どうか美しいことをお書きになってください。人々を引っ張り上げ、上を向かせて、お互いに愛し合えるようになることを書いてください。決して、皆をむやみに刺激するようなことは書かないでください。いつも愛をもって、注意深く、真実を語ってください。(中略)神の愛を広めるのがわたしたちの行動と奉仕であるのと同じように、あなた方も愛を広める道です。』


『沈黙の実りは祈り、祈りの実りは信仰、信仰の実りは愛、愛の実りは奉仕、奉仕の実りは平和です』という言葉が、マザー・テレサの名刺には、書かれていた、と今繰り返し読んでいる本に、書いてある。

まず自分が何を出来るか、ということについて、マザー・テレサは、家族を大切にしてください、という。