SONYのテレビデオ

今日、10年以上付き合った、テレビと別れた。入力端子が壊れていて、ケーブルテレビに切り換えることが出来ないと今朝言われ、僕は買い換えることを決断し、すぐに家を出た。家電量販店にいき、店員への警戒心を保ちつつ、でも結局言われるままのものを購入し、今日夜に配達してもらい、今まで使っていたテレビを引き取ってもらった。
あっけなかった。僕は最後にテレビを布巾で隅々まで拭き取り、デジカメで写真を何枚も撮った。今までありがとう、と言って撫でた。そのテレビで最後に見たのは、西の横綱朝青龍と東の横綱白鵬の優勝決定戦だった。それはそのテレビの最期に相応しい、素晴らしい取組だった。引き取られていくテレビを、じっと見てしまい、涙すら出てきそうになり、驚いた。あかんあかん、こんなことで感傷的になってて、このあとの人生どうすんねん、と思ったが、予想以上に思い入れがあったみたいだった。
高校生の時に小遣いで買い、大阪に大学のため出て来るときも持ってきて、ずっと付き合ってきた。人生で一番見つめてきたものかもしれない。とにかく、ありがとう、というしかない。

新しく来たテレビは、はっきり言って大きすぎた。最初に見たとき、笑ってしまった。われながらこういうところはあほやな、と思った。