落ちつかない感じに落ちつく

茶の湯とはただ湯をわかし茶をたてて飲むばかりなる本を知るべし
千利休


10月末から11月の最初の週にかけて、人と会うことが比較的多く、歌を生で聴きに行ったのは、自分から自発的にというのは人生で2回目で、前回は一人で行ったが今回は人を誘って行き、結局夕食をおごってもらい、お酒を久しぶりに飲み、一緒に行った人はよかったと言ってくれたので僕もよかったと思ったというか、ずっと頭がくらくらとしていて、いい意味で眉間にしわを寄せたくよくなっていて、実際寄せていたと思う。お酒はあんまり一人で飲まないほうがいいのかもしれないと、体も心も言っているような感じで、僕が考えてもそんなことは全然思いつかない。デビューのとき少し好きだっただけだけど、10年ぶりぐらいに聴いて、どうやってこうなったんだろうと思ったけど、多分ずっとつながって、そうなったんだろう。ビルボード大阪にKOKIAさんを聴きに行きました。その次の週にはテニスの集まりで合宿で去年と同じ場所に行き、もうすぐ結婚する人の話を聞いていた。

ほんの少し寂しいような心地よいような感じを、無理やり変えようとするのは、もうやめようというような気になってきた。多分、僕がそこで何かしようとするのは、醜いことなのかもしれないと思い、かといって不自然に黙ってしまうこともやめて、少し何かそっと言うようになるけど、でも不満があるわけじゃないということが伝わることを祈りたい。そういう様子に不満を持つ人もいるかもしれないが、そういう気が上がる空気にあまり乗せられないようにして、腰をすえてこつこつ、深く入っていくように、インスタントじゃないことをやりたい。速く速くというのと、すぐ自分を切り離して、落ちつく、心を調えることをことあるごとに意識したい。