そのときの気持ち

毎朝何かを話そうとして、周りの人の顔を思い浮かべるけど、何を言っていいか全然わからない。それで結局、自分のことを独り言のように話すけれど、一度周りの人のことを考えた後だったら、閉じた独り言になってないような気も少しだけする。やっぱり、特に人に何か言ってどうこうという状態じゃ自分はないんだなと改めて思うけど、自分がこんなことを考えて、こんなことは少しよくなりましたとか、こんなことをしようと思ってる、とかいうことはいつでも言えるような気もする。


失いたいけど、失えないこともある。お互いひどい状態になったのかもしれないけど、本当に望んでいたことだったのかも今はわからないけど、それを失うために一緒にいたのかもしれないし、もちろん彼女が笑っているほうがいいし、やっぱり確かにあの人のことが好きだったことは間違いないと、僕と彼女の両方のことを知っている人の話を聞きながら、前の恋人のことを思った。久しぶりにお酒を多く飲んで、すぐ寝てしまったけれど、お酒を飲んでも体調が悪くならなかったのは久しぶりで、彼女の顔を明るく思い出したのも、1年以上ぶりのことだった。