桜の先に

大学生の時から、一人暮らしをするようになった。
それまでも一人っ子だったので、一人の時間は十分にあったが、本当に一人なのとは全く違った。
それでも、僕は夢を見ていたのだと思う。良くも悪くも、一人だとは思えなかった。
僕は嘘をついていた。それは今でも変わらない。
でも、少しずつ捨てていっている。