怒りをそっと手に取るような感じで

先週末は、2ヶ月ぶりぐらいにテニスの練習に行った。最後のゲーム練習以外は、楽しく感じた。ゲーム練習だって、途中までは楽しかったが、うまく行き過ぎて、気持ち悪くなっていく、うまくいかなくてもいいと思ってリラックスしてさらにうまくいくという感じだった。


どれだけ目をつぶっても、やっぱり人をやっつけようとすることなんだと思う。はからずしもやってしまうと、それを気持ちいいと感じたり、自分にはある程度力があるんじゃないかと思ってしまう。


最終的には必ず負けるとわかっているのにそういうのに浸るのは、もうやっぱりさすがに目をつぶり続けるのは無理になってしまった。


それに、週があけてもずっと胸が熱かった。周りの人は敏感で、そこはかとなく、僕が攻撃的な空気を持っていることを察し、敵対的な気持ちを持っていると思われてしまう。


でもそう思ってくれた人がいたおかげで、やっぱりそうなのだと思い、自分でもずっと胸が熱くて批判的な考えが次々浮かび、自分がイライラしているのがわかった。


でも、テニススクールの退会の手続きを終えると、うそみたいに胸の熱さが消えてしまった。嫌だ嫌だと思っていたが、あっさりしたものだった。


あの人たちとの縁も切れてしまうのだろうと思うと、それはやっぱり寂しかった。でも、体が軽くなって、ほかの何かがそこに入ってきそうな、とりあえずいまはただ、そのあいたところに風が吹いてきて、胸の熱さを冷ましている。


攻撃的にほんの少しなった僕に不機嫌な態度をとった人の、きっとその人のおかげなんだろうと思った。僕はその人のことを考えて悩むこともあるけれど、それはそれでその人も結構過敏な気もするけれど、それでもやっぱりその人のおかげで少し人生が変わったのだと思う。