本棚の整理


ことしは、少し早めにお盆休みに入ることになった。余り考えなくてもいいのだ、と少しずつ周りの人たちから教えられている気もする。


笑っている感じがすてきだったら、正直もう何も適わない感じがするけど、今の僕にも多少、笑うこともできる気がする。


ダースベイダーがマスクをとったみたいに、と言うと、すぐに終わりが来そうだけれど、そうではないような気もするけど、そうであってもいいと思って静かな気持ちになったり、やけくそになりながらも惨めな気持ちになることはないみたいな、そういう感じだったらもう一度熱くなってみたい気がする。


結局ちょっと、そんなことより、本棚を一応ちゃんと種類別に整理して並べられたことが、僕としてはそんな当たり前なことをできたことが、すごい達成感がある。本を減らしてあと並べるだけなのに、丸2日費やしてやっとできたからだ。もう一度やれと言われたらできない、ことはないけど、できたらしばらくやりたくない、こともないから不思議だ。実際きれいに並ぶと気持ちいい。気持ちいいと思えたら、またきっとできる気がする。


体の整え方、鍛え方を書いた本。あんまり長続きしたことないけど、フェルデンクライスはいいなと思うけど、まず落ちつきのなさを何とかしないとなかなか続けられない。それに、イメージする力がとても大事な気がする。目の運動をしたら、すごく目の疲れがとれた。定期的に続けられたら、視力も上がりそうな気がする。


心の整え方、鍛え方を書いた本。これはちょっと体を整える本とまざり気味に並んでいる。色のついた夢を見れる人がいるけど、僕もそうなりたい。単純に赤をイメージしてと急に言わても、結構難しい。きっとこれが簡単な人もいるんだろう。ちょっと話があやしくなってくるけど、僕はオレンジとブルーが弱いみたいだ。と言われても、困るけど、どちらも好きな色なのに、と思う。


同人誌、もしくはそれに類する個人的な本。背表紙のない本が多い。ちゃんと順番に並んでいないのも多い。でも、ぱっととってその本を読めばいいし、頑張って並べてみてもいい。単行本サイズより大きい本は、別のところに並べた。河南文学第12号なんて分厚い本もある。これは僕の一つ上の年代の人たちの卒業制作が主に載っている雑誌。自分の卒業のときの雑誌は持っていないが、これをまだ持っているということは、まあそういうことなんだろう。興味がある人はバックナンバーを求めて河南の大学に連絡してください。少し読んでみたけど、やっぱりそうだ、と思う。フランスの人たち、と僕と僕の親しい人が思っていた人たちが勢揃い。単純におもしろいと思うので、また読むこともありそうです。感傷的な要素はありません。


アメリカ文学。大分売ってしまったけど、レイモンド・カーヴァートルーマン・カポーティヴァージニア・ウルフヘミングウェイが少しずつ残っている。ヴァージニア・ウルフは全然完読できないのに、読みたいなとずっと思っている。「魔法としての言葉」というインディアンの詩の本、読んでも全然正直よくわからないけど、がんばろうと思う。


保坂和志さん、小島信夫さんの本。泥沼流の人たち。小島さんは考え過ぎて考えることができなくなれて、考えてないと思われることが平気な人で、保坂さんはきっとそれは平気ではないんだと思う。読解力の向こう側の人たち。でも、一瞬呼吸と呼吸の間に、確かに見える。ぱっと手を出したら、一瞬だけわかる。それを繰り返すしかない。でもそういう長い時間をかけて一瞬をつかんでまた逃がすという読み方を面白いと思わせてくれる人たち。でも、完読できない本も結構残っている。


小川國夫さん関連の本。昼行燈ノート、冬の二人、止島、虹よ消えるな、イエス・キリストの生涯を読む、夕波帖、日本の名随筆79「港」、俺たちが十九の時、小川國夫全集11、私の聖書、新約聖書共同訳。文庫本はまだあるけど、単行本サイズはこれだけ。半分以上いただいた本です。


文庫本。講談社文芸文庫はなんとなく売れなかった。この辺はごった煮。よしもとばななさんの本がほとんどないけど、命の恩人と言っても過言ではないのに、本はあっさり手放したのは多いけど、同じ本をまた買うかもしれない。


漫画。ハイスコアガール。今はいろいろあって手に入らない本。ゲーム少年だった小学生のころを思い出して泣いてしまう本。ベイビーステップ。テニス少年だった中学生、高校生のころを思い出して泣いてしまう本。フォアハンドの高速スライス、まねして結構やってみたが、すごい難しい。3月のライオン。将棋の話だけど、大学生のとき、小説に対して少し暗い気持ちもありながらも一生懸命やっていたことを思い出して泣いてしまう本。ハンターハンター。キメラアントの王と軍儀王の女の子が最期に軍儀を打っているところで、泣いてしまう本。幽遊白書もそうだけど、この人の本を読むと、自分がいろんなことを差別している人間だと思い知らされる感じがする。人間と妖怪とか蟻と人間とか関係ない感じに、少し乱暴で、でも丁寧にそんな感じにしてしまうときのさわやかさと雑さと温かさがすごい人。よつばと!。心がささくれてきたら、よつばを見習う。あずまんが大王も揃えたいと思う。


西尾維新さんの本。刀語は全部揃っている。刀には目がない、という理由だったけど、刀じゃない刀もいっぱい出てくる。化物語が、本棚に少しずつふえていく予定。


今は、速記の練習を中心にやりたいと思う。ちょっと形は今までと違うけど、言葉のことをごちゃごちゃ考えることに、やっぱり頼って生きているのかもしれない。堂々と人の話を黙って聞いていられる、という言い方もできるかもしれない。内容は、何でもいいのかもしれない。よくないけど、内容にかかわらず救われる部分が結構あるし、基本的な修行趣味は一生消えないような気がする。