好みが激しい

一日中、同じ曲が頭で流れている。
薄い紙で指を切って……
でもうるさくは感じない。
自分の声が鳴っているよりは、ずっと静か。
校正の精度が一番高いときは、楽しんでやっている時。
これまで気負ってやったり、力を抜いてやったり、心の持ち様を、色々と試してきた。
良い順は、楽しんでやる→絶対落とすまい=機械的に→上の空、という感じだけれど、やっぱり、自分の声がやたらうるさいときは、どうしようもない。
猫が猫じゃらしに反応するように。
一つ一つの文字、絵を考えること。
そこに意味があるなら、それがどんな意味だっていい。
わけでもない。
原稿がないとき、言葉に対する思い入れが、急に出て来て、困るときもある。校正者でない自分が出て来る。けど、そうでもないな。あれはどう考えても日本語じゃない、と思ったりするときもある。