アウトプット

Sさんは、今週一杯で会社を辞めることになる。Sさんは、僕と同じくらいの時に、この会社に入ったので、かれこれ3年半以上お世話になったことになる。とても素早く気が利き、仕事も丁寧で正確だった。場を盛り上げる人であったし、場をセッティングすることを率先してやる人であったし、声を掛けることも大事にする人だった。
6月20日辺りは、個人的に転機になることが多い。今回のことも、僕にとってはとても大きいことだ。
彼がこの会社からいなくなるということは、辞める、というよりも、卒業する、という印象の方が強い。僕はもっとこの人のように、自分を出すことで問題を解決することをこれから要求されるだろうと思う。この人の真似をしようとしても無理だけど、僕なりに自分を出したら、僕なりの解決が見えてくる。僕だけではなく、他の同僚もきっと同じことを要求されると思う。
この人は体調を崩して辞めることになったけれど、きっと良い方向に向かう気がする。体調は心配だけれど、将来という意味では心配にならないしっかりした人だ。
彼がいなくなることを考えて、センチメンタルな気分になることもあったけれど、この人を見ると、そういう気分は消える。センチメンタルな気分になっても、何も変わらない。自分を出さない限り、何も解決しない。