Wilson SIX ONE TOUR BLX 90 US MODEL

午前中は、注文しておいた商品が届いたり、光回線の工事をしてもらったり、5、6人の人が家にやってきた。そのために今日の朝早起きをして、部屋の片づけをした。とりあえず、居間だけはきれいになった。これ以上きれいにするには、捨てることが必要だ。少しずつでも、やっていきたい。


午後はいつものようにテニスを習いに行った。クラスの人とは、テニスの付き合いしかないけれど、それも、少しずつ温かくなっているような気がする。人の入れ替わりは時々あるけれど、それぞれの生活状況も変わって、毎週はこれなかったり、怪我をしてしばらく休んでいたり、仕事の事情で何か月か休みをとる人もいるけれど、それでも徐々に、ここの人たちに自分が馴染んでいっているような気がする。


テニスをする人たちは、基本的に負けず嫌いで、我が強い気がする。個人のスポーツだし、一対一で戦うということも関係ある気がする。ゴルフは、スコア自体は個人個人別だから、テニスほどは我の強さが出にくいかもしれない。うまくなればなるほど楽しいと思ったり、難しいと思ったりするのは一緒かもしれないけれど。


高校生の頃、僕は負けたくない、勝ちたい一心でやっていた。相手が疲れてきていると思ったら、走らせるようにもしたし、苦手な部分があったら、執拗にそこを攻めたこともあった。


でも今は、勝ちたい、とはそこまで思わない。ただ、うまくなりたい、とは強く思う。強い球を打ちたいというよりも、きれいなフォームで打ちたい。踊るように動きたいし、いいコースにすっと打ちたい。


だから、ダンス教室に通っているような気持ちも、剣道道場に通っている気持ちもある。


でも誰かとペアを組んで試合に出るなら、その時は優しさを脇に置いておいて、シビアにやりたいという気持ちもある。試合に勝ちたい、と楽しそうに言っている人とペアを組むなら。


シングルスで試合に出るなら、色んなショットを試したい。すっと、ドロップショットも打ってみたいし、サービスダッシュも時々やりたいし、ムーンボールを混ぜたり、スライスを混ぜたりしたい。


今日朝届いた商品の中に、新しいラケットがあった。フェデラーが今使っているモデルのもので、重さも同じのを使いたかったから、JAPANモデルよりも20g重いUSモデルにしたし、グリップのサイズも今までの3から2に変更した。多少下手になったとしても、同じものを使いたいのだ。


このラケットを持ったときは、テンションがあがった。これは、僕の新しい剣だった。オーバーグリップを巻くのに、最初は余しすぎてしまった。グリップをひとつ細いサイズにしたからだった。グリップの見た目では細くなったことが分かりにくいが、その時確かに細いのだな、と思った。この剣で、楽しい時間を切り開くのだ。


同じクラスの人のブログには、テニスの観戦記や、レッスンの様子などを楽しそうに書いていた。僕よりも、好きなのかもしれない、と思った。そういう人たちとテニスの話をするのは、幸せなことだ、と改めて思った。