短刀は折れにくい

テニスをするといつも、イメージ通りには行かない。こんなにも力を入れる必要があったのだ、ということによく驚く。ラケットが重くてしょうがない時もあれば、軽すぎるように感じることもある。大抵、重く感じる時の方が、ラケットと喧嘩しないからいい。


日曜日は、毎週テニスをやっている。負けてばかりだと、楽しめないのかもしれない、という気持ちもあるが、本当は、そんなことはない。そういう所よりも、どういう感覚で、打てたか、に思いを寄せる方が、楽しい。


文章を書くような気持ちとは、正反対で、テニスと両方の調子が良く感じる、ということは少ない。文章に関しては、調子が良い、と感じない方が、当事者になれていることが多い。短期的には否定的に、長期的には肯定的に、と羽生善治さんの本に書いてあった。長期的にも否定的だったら、苦しすぎるし、短期的に否定的というのも、休みだっているし、その否定は、厳しさだろうし、終わったら、少しは爽やかさのあるものだと、ありがたいと思う。


短刀は折れにくい。という言葉を何処かで、使おうと思う。自分でも、はっきり意味は分からないが、励まされる気がする。