動かざること、山のごとし。

昨日は、久しぶりに、居酒屋に出かけた。二人とも、別々に、自転車に乗って、出かけた。


僕のは、マウンテンバイクのように見える、オンロード車で、深緑色をしていて、この色は、何かにつけて選んでしまう。


その人のは、クリーム色で、小径の自転車。


肴がおいしいと、お酒もすすむ。お酒には、弱くなっていたはずだが、肴がいいと、少し強くなる。


その人は、煙草を時々吸っている。お酒と交互にのむと、確かに美味しいのは、一応分かる。


サーモンとアボカドときゅうりを寿司のように重ねたものと、ほたるいかの酢味噌と、出し巻きと、山芋のてんぷら韓国のり付と、串カツ盛り合わせを食べた。半分づつ食べて、それで十分だった。


その人は、生ビールを2杯飲み、僕は、生ビール1杯と、八海山を一杯飲んで、酔っぱらった。


過去のことを思うと、豊かなのか、貧しいのか、分からなくなる。


南高梅のお茶漬けは、迷ったけれど、食べなかった。僕が八海山を飲み干すとき、その人は煙草を吸っていた。ピアニッシモの1mlで、メンソールらしいのだが、そんなにメンソールはきつくないそうだ。僕は、吸っていたときも、メンソールは好きではなかった。まったく禁断症状も出ず、あっさりやめた。そもそも、喉が弱すぎて、煙草なんて吸ってられない。お酒にも弱いし、色々と、何かに頼ろうとしたけれど、お酒にも、煙草にも、そっぽを向かれているような気がした。


帰りは、ふらふらと自転車を運転して(ほんとはだめ!)、速くなったりゆっくりなったりしながら帰った。その人は、一定のスピードで、帰った。転々とすることは、一番嫌いなことのはずだったが、よく転々とするなぁと思った。